保険
カナダ国外からBC州に転居してきた場合、さしあたって次のような保険が必要となります。尚、ここでは概略を記述しているだけですので、各保険の詳細については専門家にお問い合わせ下さい。
・生命保険 ・収入保険
・クリティカルイルネス保険 ・ビジネス保険
・お住まいに関する保険 ・医療保険
・自動車保険

生命保険

  生命保険は個人によってその必要性が異なっています。例えば、扶養家族のために万が一の場合に備えて、ある一定の期間だけ大きな補償額を設定したり、ビジネスのパートナーがお互いを受取人として保険をかけたり、税金対策のために貯蓄を兼ね備えたものが必要であったりします。まずは、ライセンスをもつ専門家にご相談されることが第一歩といえるでしょう。多くの保険会社がさまざまな形で定期保険、終身保険、ユニバーサル保険などを揃えています。
 10年、20年などの定期保険の場合、その期間だけ保険料が一定していて、その後は大幅に保険料が上がって (その金額は最初の申し込み時に示されますが) 自動的に更新されるものが多くあります。その数ヶ月前には保険会社から通知がありますが、月々の保険料が銀行からの自動引き落としになっている時は特にご注意下さい。健康状態が良好な場合は、自動更新をするより、新規に加入される方がはるかにお得です。また、ある年齢になるまで、健康状態にかかわらず終身保険やユニバーサル保険に変更できるものがほとんどになっています。
 終身保険は保険料が死亡時まで一定しているもので、ある期間を過ぎると残高 (Actual Cash Value) が生まれます。保険そのものをキャンセルした場合はその残高が払い戻されますし、あるいは保険料の支払いを止めて、その時の残高で買えるだけの終身保険 (補償額は減少されます) に変えることもできます。
 ユニバーサル保険では保険料が投資と保険そのものにかかる料金に分けられ、投資そのものには数多くのファンドが用意されています。景気の変動によってその投資の運用成績も変わりますが、この保険内での増殖には税金がかかりません。解約、払い戻しの場合には税金の対象となります。

収入保険

  収入保険はグループ保険などに含まれている場合もあります。現状の政府の失業保険では保険期間が2年間となっていて、それ以上の期間、仕事ができなくなった場合には貯蓄に頼るしかありません。ましてや、その失業保険にも加入していない自家営業のひとには必須の保険といえるでしょう。通常、保険期間は65歳までとなっています。個々の職業ならびに補償額によって保険料も変わってきますが、補償期間もその職業に限ったもの、またある一定の補償期間の後、あらゆる職業に就業不可能になったものなど保険によってさまざまに異なってきますので専門家のアドバイスが必要です。
クリティカルイルネス保険

 クリティカルイルネス保険は比較的新しい保険で、ガン、心臓病、など重大な病気と診断された場合に、設定した保険金額が支払われるものです。現代医学の進歩で多くの重大疾病が不治の病ではなくなりつつあるものの、闘病生活にはどうしても経済援助が必要となってきます。この保険で支払われる金額 (Lump Sum) は用途に指定はなく、被保険者の意のままに使うことができます。

ビジネス保険

あらゆるビジネスはその規模にかかわらず保険が必要です。通常、ビジネスの資産 (建物、機械類、商品、在庫、内装費など) の火災、盗難などによる損害を補償する保険 (Property Insurance) と第三者に対する損害賠償責任保険 (Liability Insurance) を基礎 (Basic) として、現金、有価証券の保険 (Money & Securities)、機械類の故障をカバーする保険 (Boiler & Machinery or Equipment Breakdown)、火災などによりビジネスが中断した際に火災が起こる前の収入を補償する保険 (Business Interruption)などを予算に合わせ、オプショナルとして付け加えることができます。
 第三者から損害賠償責任を問われる例として次のようなものがあります。
・ビジネスによって火災が起こり、延焼した場合
・顧客が店内で転んだり、滑ったりして怪我をし た場合
・販売している商品によって食中毒を起こしたり またはその使い方の表示があいまいなために 事故が起きた場合 (Product Liability)
・万引きなどを疑って、顧客から名誉毀損で訴え られた場合
 これらはほんのわずかな例で、従業員の業務上過失も損害賠償保険の対象となりますし、最終的に賠償責任を問われなくとも、訴訟に起因する法的費用 (弁護士の費用、裁判にかかるその他の費用) はこの保険に含まれます。
 ビジネスによっては、上記の保険を総括してパッケージにしたものが多くの保険会社によって売られており、保険料も格安になっています。但し、小売店、オフィス、コントラクターなど比較的、小規模のものが対象になっていて、ビジネス歴も最低3年あることを条件としている保険会社がほとんどです。
 所有していない建物の中でテナントとしてビジネスをしている場合、レントの契約書 (Lease Agreement) の中にはテナントとして加入しなければならない保険が記されています。中には$5,000,000の損害賠償責任の限度額を求めているものもあり、ロケーションを決める前に弁護士の方に契約書をチェックしてもらうことをお勧めします。
 パッケージのものは比較的簡単に保険料の計算ができますが、その他の場合はブローカーが保険会社に引き受けてくれるかどうか問い合わせた上で、保険料の見積もりを出してもらわなければなりません。通常、数社の保険会社の内容、保険料を比較するので、時間に余裕があるほど適切な保険をより経済的に選ぶことができます。
 せっかく保険に加入していながら、内容をしっかり理解していなかったために、実際に損害にあってから、予想外の経済的負担をこうむったり、保険会社に提出した情報に誤りがあったため契約不履行になったりすることのないように、初めて保険の契約をする時だけでなく、ビジネス内容が変わった時、規模を大きくしたり、歳入が増えた時などブローカーとコンタクトをとることが必要です。


 

お住まいに関する保険

  一軒家の持ち家、コンドミニアム、テナント、貸家、別荘、空家などにより保険の種類が異なります。
1. 一戸建住宅を所有し居住している方のため の保険 (Homeowners Insurance )
2. タウンハウスあるいはコンドミニアムの集合住 宅の一部を所有し居住している方の保険
(Condominium Unit Owners Insurance)
3. 借家に居住している方の保険 (Tenant Insurance)
4. 賃貸物件を所有し賃貸している方 (家主) が加入 する保険 (Rental Dwelling/Condominium Insurance)
5. 別荘を所有し別荘として使用されている方の保険 (Seasonal Dwelling /Condominium Insurance)
6. 空家の保険


 上記の1, 2と3の保険の種類の場合は一般的には火事・落雷・爆発・暴風・暴動・盗難・悪質ないたずら・水漏れ事故によって損害を受けた時,損害が補償されます。保険の補償額の中には宝石、現金、自転車など盗難にあいやすいもの、またはビジネスで使用されるものなどには別個に限度額がもうけられているのが普通です。追加保険料にてこの限度額の変更できるものもあります。または地震保険などを追加することもできます。又、この保険には第三者損害賠償保険 (自動車事故などを除く) もパッケージとして含まれています。他人を怪我させたり、他人の財産を破損したりして損害賠償で訴えられた時は、この保険で弁護士費用、原因が不注意による過失(落ち度)があった場合はこの保険で補償されます。
 ご自宅でビジネスをされている場合は、住宅保険では仕事上の損害賠償責任は含まれていませんので、それ相応の保険が必要となります。職種によっては『ホームビジネス』として特別な保険を住宅保険に付け加えられるものもあります。


 すべての保険には補償されないもの、条件などが含まれています。住宅保険の種類により補償の対象となる事故原因の範囲が異なることにより補償内容も異なりますので、約款をよくお読みになることをお勧め致します。
 上記の1, 2と3の保険料はさまざまな要因で決められます。
1 建物の再調達価格或は家財の再調達価格? 所在地
2 建築方式 (鉄骨・木造等)
3 免責額 (自己負担額)
4 被保険者の年齢
5 過去のクレーム歴
6 アラームの有無
7 住宅ローンの有無
8 築年数 


【事故時の対応と連絡先】
 できる範囲で損害が増えないようにする。
(例、突然のパイプの破裂による水漏れ事故の場合は、元栓を締めて家財を安全な場所に移動する。) 被害を最小限にくいとめることが被保険者の義務になります。
 緊急の応急処置のために専門業者を呼んだ場合は、損害が保険で補償されるかどうかは、損害保険鑑定人により事故原因の調査の結果により決まりますので、保険で補償されない場合は専門業者からの請求書は個人負担となります。 不法侵入の被害を被った時は、すぐに管轄の警察に報告してから保険代理店にご連絡下さい。保険代理店の営業時間外の緊急のクレームは、直接、加入保険会社にお電話できますので、前もって電話番号と保険証書番号を控えておくことをお勧め致します。
 クレームが保険会社に報告されますとクレーム査定人が決まり、クレームに関して最初から最後まで担当します。
 住宅保険では1回のクレームで保険料が上がるということはありませんが、すでに数年に渡りクレームが無いことで割引がついている場合はこの割引きが次回更新時になくなり保険料が上がります。短期間 (たとえば3年以内) に2回以上のクレームをした場合、保険会社によっては追加保険料を課したり、免責額を上げる場合もあります。

医療保険

 カナダの州政府の医療保険加入者が、他州や海外に旅行する時のための保険と観光客、ワーキングホリデー、カナダ州政府の医療保険加入待機期間中の方々のための保険、2種類があります。医療費は高額ですので、ご旅行の際は加入されることをお勧めします。医療保険も保険の適用が制限、また持病などが除外されている場合がありますので約款をよくお読みになることをお勧め致します。
【医療保険のクレーム】
 毎日24時間世界中どこからでも電話またはEメールで対応してくれます。保険会社によっては入院、手術を受ける際、24時間以内に保険会社に連絡せず手術を受けた場合は、保険で適応される手術であっても、高い個人負担額を課せられる場合もあります。軽い病気、怪我のクレームはクレーム申請書に医師の診断書、領収書を添えて後日、クレームすることになります。保険会社によっては、近辺にクレームサービスの事務所があれば直接お出かけになれます。

自動車保険

 BC州に登録されている車両はすべてBC州政府の管理運営する保険公社ICBCの強制自動車保険に加入しなければなりません。強制保険 には当て逃げ事故の保険、事故の責任者を問わず医療費、リハビリテーション費をカバーする保険などと共に第三者に対する損害賠償責任保険$200,000 などが含まれています。

【任意保険 (Optional Insurance)】

 ご希望によりご加入できます。この保険はICBC以外の民間保険会社からも購入できます。下記の説明はICBCの任意保険です。
・損害賠償責任保険限度額は最高$5,000,000。
(通常$2,000,000 以上かけるドライバーが多い)
・自損事故 (衝突) 保険は保険加入者の過失により 本人の車に生じた損害を補償する。 
・自損事故以外の不可抗力による損害を補償する保 険 (火災、盗難、悪質な悪戯による被害、石が飛ん で来て破損した風防ガラスの補償など) 。
・事故で車を修理している間の代車費用 。
・新車あるいは製造3年以内の車をお持ちの方は全損した場合 (盗難も含む) 新車を補償され  る保険 。
・ロードスターパッケージにはレンタカーを借りる際の保険、車の鍵の盗難による車の鍵の修理費用、その他さまざまな特典が含まれています。これは割引がロードスターのレベルの方のみ購入できるパッケージです。
・ロードサイドプラスは上記のロードスターパッケージの特典に加えて、車の事故とは関係なく、  車が故障した場合の費用 (レッカー車代、パンク修理費等)が最高$50まで返済される (保険  期間中に2回利用可能) など、さらに多くの特典が含まれています。この保険には条件がありますがロードスターのレベルでなくても購入できます。
・最低限の強制保険にしか加入していないドライバーの過失にて人身事故にあった場合、強制保険では被った怪我などの補償は$1,000,000までカーバされていますが、その補償限度額を最高$2,000,000までに上げることのできる保険もあります。

【使用目的による保険の種類】

 娯楽用
 通勤、通学用
 ビジネス用 (セールスマンなど)
 職人用 (大工、造園業者など)
 商品運搬用など

【割 引】

・無事故割引 (国外、他州から引越しされた方は保険会社発行の無事故証明書の原本が必要です。)
・65歳以上の方で娯楽使用のみの場合は保険料の減額があります。
・運転者家族限定による割引 (同居している家族のうち、運転者を運転停止処分を受けたことがなく運転歴10年以上の人のみに限定。)
・車の盗難防止用特殊ロックPassive Electronic Immobilizerが車についてる場合の割引。

 
【保管 (Storage) 保険】

 車を公道で使用しない期間、盗難と賠償責任保険または盗難だけの保険を購入できます。そのためには自宅のガレージ、またはアパートの地下の駐車場など公道以外の場所に車が保管されていることが条件です。コンドミニアムの場合は、地下の駐車場に保管する期間中は損害賠償責任保険加入が義務づけているところもありますのでご注意下さい。 

【テンポラリーパーミット】

 通常の車両保険契約期間は最低3ヶ月から最高1年の契約となります。短期間 (1日から最高15日間) だけ車を動かしたい時はテンポラリーパーミットを購入できます。この保険には割引が適応されませんので割高となります。運転期間が15日以上、3ヶ月以内の時は3ヶ月間の車両保険に加入して中途で解約をして残りの期間の保険料を払い戻ししてもらう方がお得です。

(ビーチャン・ピアソン)

 
 
 
 

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